【 全体の目次 】

【 ←前に戻る この章の目次 次に進む→ 】


<説明・実習編>

自分で関数を作る(ユーザ関数)


<関数の定義>

scanf、printfなどの関数は、Cの作成者があらかじめ用意している関数で標準関数と言います。
一方、私達が独自に作る関数
ユーザ関数と言います。

<基本的な構造>

c言語プログラムの基本的な構造は、2章でも話したように、次の図のようになっています。

ユーザが自分で作成する関数(ユーザー関数)は、main関数の外側に別に作るのが特徴です。また、main関数が必要に応じてユーザ関数を呼び出して利用します(既に用意されているprintf関数、scanf関数などを呼び出して使うような感じで、あくまでもmain関数がプログラム全体を管理しています)。

 

<ユーザ関数の利点>

また、ユーザ関数を作る利点は、2つあります。

 1つ目は、よく使う処理をユーザ関数にしておけば、その処理を何度も記述する必要がなくなる点です。作った関数はコピーして、他のプログラムにも使い回せます。(よく使う処理にはソート処理などがあり、これを関数にして利用できれば便利です。ただし、ソート関数を作る場合、配列データの受け渡しが大変なので、この章では省略します。※ソート関数を作るには、配列データの受け渡しのために、ポインタと参照による呼び出し(call by reference)を知る必要があります。

 2つ目は、長いプログラムになればなるほど、関数にして処理を分割した方が分かりやすくなるということです。(ただし、今のところ、プログラムは長くないので、かえってユーザ関数を作る方が面倒くさくなっています。しかし、今後、長いプログラムを作ることになったときには役に立ちます。)

 

では、実際のプログラムを使って、説明していきます。

次へ!