1.5 実践編:チキンでいこう

さて、別の日。

あなたは、ワクワクバーガーで今度はフライドチキンを買いました。16個入りのチキンです。

家に戻って、チキンのはいった箱を開けてみます。

「うーむ、なんとなく小さい気がする。この間のポテトの場合は、モグモグバーガーと比べて、分散は違っていたけれども、平均はほぼ同じだった。でも、このフライドチキンは全体的に小さいような気がする。実際のところは、どうなんだろう?」

そこで、あなたはライバル店のモグモグバーガーに出かけて、同じ16個入りのフライドチキンを買ってきました。ポテトで学んだ経験を生かして、それぞれのチキンの平均と分散、標準偏差を調べてみることにしました。

チキンの重さのデータは、次の表に示したとおりです。このデータを使って、平均、分散、標準偏差を計算してください。

ワクワク
モグモグ
1
135
144
2
142
143
3
149
139
4
146
166
5
149
169
6
144
144
7
137
147
8
138
138
9
156
176
10
153
133
11
150
170
12
147
137
13
136
146
14
160
140
15
142
122
16
157
177

Excelを使って計算しよう

Excelを使って計算しましょう

計算結果を確認しよう

計算した値から何がわかるか

これらの値から何がわかるかを書いてみましょう。特にワクワクバーガーとモグモグバーガーのチキンの比較に注目して書いてみましょう。

解答例

さて、あなたの計算結果はどうなりましたか。私の計算では、次のようになりました。また、これらの値から何がわかるかを次のように書いてみました。

ワクワクバーガーのチキン16本の重さの平均は、146.3グラムであった。一方、モグモグバーガーのチキン16本の重さの平均は、149.4グラムであった。

両者の平均の差は、3.1グラム(149.4−146.3)であり、これは大きい差であるようには見えない。

ワクワクバーガーのチキン16本の重さの分散は、56.34で、標準偏差は7.51グラムであった。一方、モグモグバーガーのチキン16本の重さの分散は、260.62で、標準偏差は16.14グラムであった。

両者の標準偏差を比較すると、ワクワクバーガーのチキンはモグモグバーガーのチキンの半分以下になっている。これはワクワクバーガーのチキンの方がよりばらつきが少ないということを示している。

いかがでしたか。

では、通過テストにチャレンジしましょう。