1.3
実用文について
小論文やレポートなどは説明的文章のなかでも、新聞や雑誌の文章などと違って読み手がある程度想定されたものです。そして、その読み手になんらかの行動を求めるものです。
レポートを例にあげて考えてみましょう。
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(5)
レポートを書くという課題が与えられる
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課題について分析や調査や作業などをおこなう
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読み手は誰なのかを考える
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文章を書く
↓
レポートを評価してもらうこれをまとめると
課題
まず課題が与えられます。
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仕事(研究)
書き手はこれを分析して、目的を理解した上で仕事か研究に取りかかります。
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報告
仕事が終わると、その内容を文章にまとめます。
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対象
ここで、報告するために書くのか説得するために書くのかを決め、読み手を分析して、対象を明確にして、読み手の反応を考えてみます。読み手になんらかの行動を期待するので、まず読み手に理解してもらわなければなりません。そこで、なにをどんなふうに説明するのかという問題と、どのデータを書くかという取捨選択の問題が起こります。
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行動
最後に、読み手に文章を読んでもらい、その結果として読み手からなんらかの反応が返ってきます。
ここで特徴的なのは、対象と行動の存在です。
読む対象を想定し、その対象にあわせた文章を書くのです。なぜなら、相手にその内容を理解してもらわなければ困るからです。理解してもらわないと相手は何の行動もおこしてくれません。レポートだったらよい評価がもらえないということです。
このように、読む対象(=読み手)をじゅうぶん想定し、相手に理解してもらう(=行動)という目的をもって書く文章を、実用文と定義します。
実用とは現実に使える、役立つと言う意味です。
目的を達成するために、使える、役立つ文章が実用文だといえます。
したがって実用文では、相手に理解されない、伝わらない文章はよくない文章だといえます。
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