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5.11

まとめ

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沢屋家部長:「なんだか、企画書のネタのよしあしよりは、文章のよしあしばっかり目がいっちゃいましたね」

アフロ先輩:「あたりまえさ。いくらいいこと書いてあっても、わかりにくい文章だったら、意味ないんだよ、ベイベー」

文子:「たしかにそうですね、さっとよんでわかる文章だったら、内容についてもよく理解できて、採用される確率は上がりますよね」

アフロ先輩:「ボクは毎日こういうきびしい世界で生きているんだよ〜。フッ、できる男も楽じゃないね」

沢屋家部長・文子:(ナ、ナルシスト)

アフロ先輩:「せっかくだからさ、さっきのいろいろな文章の展開法について整理して覚えときなよ、文子ちゃん。絶対役立つよ」

沢屋家部長:「そうそう、これだけのパターンを覚えちゃえば、あとはこれを組み合わせたりするだけでいろんな文章が楽々書けるよ。僕も、アフロ先輩に前に教えてもらってから、ずいぶん活用してるもん」

文子:「わかりました。じゃ、ちょっとわたしが整理してみます」

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パラグラフ展開法名

説明

分析による展開法

総論で各論の概念を論理的な関係にしたがって列挙し、つぎに、その列挙したものを各論で、各要素か段階か概念に分解してひとつひとつ書く

事実による展開法

総論の内容を支持する事実を、淡々と書き連ねていく

実例による展開法

総論の内容を支持する実例を、淡々と書き連ねていく

定義による展開法

ある単語・句・考えなどをほかの言葉で、その意味をはっきりさせ、読み手に誤解を与えないようにする

時間の順序による展開法

時代か年代の順序を表すとき、出来事を起こった順で書く

プロセス記述様式による展開法

総論で対象物の概要を書き、つぎに各部を、それらの作動する関係に応じた順序でひとつひとつ書く

説得の展開法

総論で結論を書き、つぎに、その結論を支持する事柄を、重要なものから順に書く
予想される反論があれば、それに対する反論を書き、最後に結論をもう一度書く

結果・原因の展開法

総論で結果を書く、つぎに、各論でいろいろな原因を、重要なものから順に書く

問題・解決の展開法

総論で問題を書く、つぎに、ひとつひとつの解決法の説明を書く
このときの順番は、重要なものからか、読み手が関心を抱いているものから書く

比較・対照の展開法

二つ、あるいは二つ以上の事柄を比べながら書く
類似性を強調する比較と、相違を強調する対照の二つの書き方がある

文子:「整理しました」

アフロ先輩:「これからは、この展開法を参考にしてパラグラフを書いていくといいよ」

沢屋家部長:「ぼくたちが日頃書くような実用的な文章だったら、だいたいこれだけ知ってれば簡単に書けるよ」

アフロ先輩:「あと、注意しておくと、実際にもっと長い文章だと、いくつもの展開法を組み合わせて書くことが多いね。このパラグラフは実例による展開法にして、つぎのパラグラフは説得の展開法にするなんてことはしょっちゅうさっ」

沢屋家部長:「書く内容や目的に応じて使い分けられるといいですよね。ぼくも、文章を書くとき心がけていますよ」

アフロ先輩:「沢屋家は、ずいぶんうまくなってきたよね」

 

沢屋家部長:「ありがとうございます、アフロ先輩のおかげです」

アフロ先輩:「日頃の練習の成果だよ」

文子:「わっ、わたしも先輩達みたいになれるように頑張ります」

アフロ先輩:「これから頑張ればきっと大丈夫さ、ベイベー」

沢屋家部長:「ところで学園祭の企画は?」

しーんしーんしーんしーん.......................................

沢屋家部長:「@*-+〜$&’!」

 


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