3.1
日記帳を用意する必要はない

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達人:「では、今日からは実践に入るぞい。」

嫌くん:好子ちゃん:「は〜〜〜い!!実は、もうちゃんと日記帳を用意しておきました〜!!」

嫌くん:「僕たちってえらいでしょ?」

達人:「ばっかも〜〜ん!!誰が日記帳を用意しておけと言ったんじゃ!」

好子ちゃん:「えっ?だって日記を書くんでしょ?日記帳がなくてどーすんの?」

達人:「特定の日記帳を用意するとな、それへの思い入れが強くなりすぎて、自分の考えを自由に書くことができなくなってしまうんじゃ。日記帳が立派であればあるほど、また、思い入れが強ければ強いほど、自分の書く内容を縛ってしまう。」

達人:「そこでじゃ。自由に日記を書くために、気張らずに普通のノートを用意する。普通のノートだと、字が汚くても気にならないし、失敗したらためらうことなくページを破り捨ててしまえるじゃろ。持ち運ぶのに便利じゃし。さらに言えば、ノートでなくてもかまわないんじゃ。原稿用紙でも、レポート用紙でも、チラシの裏紙であってもいいのである。『書くこと』自体に意味があるのであって、『立派な日記帳に書くこと』に意味があるのではないのじゃからな。」

好子ちゃん:「そっかぁ〜。じゃあ、この日記帳は友達にあげよっと。」

嫌くん:「ううっ。もったいないことをしてしまったぁ〜〜!!よし、この日記帳は意地でも誰かに売りつけてやる〜!!うっしっしっしっしっ・・

達人、好子ちゃん「が、がめつい奴め・・・」


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