1.4 (応用編)駅からの距離と客数の関係

翌日のこと……

「困った、困った」

───店長、どうしたんですか?

「アイ子ちゃん、昨日の散布図で、客数の予想ができると思ったんだけどね。あれは、そのお店でのデータだから、この店にそのまま当てはまるとは限らないんじゃないかと思うんだよ」

───なるほど、お店の規模が違えば、客数も違いますからね。お店の規模についてのデータはないんですか?

「ああ、そうか。お店の規模は、人通りの多さで決まるんだよ。で、人通りの多さは、最寄りの駅からどれくらい近いかによって決まるんだ。そういわれてみれば、こんなデータをもらっていたよ」

表 店舗別8月の平均客数データ(12店舗)

店舗
駅からの距離(m)
平均客数
1
10
795
2
1200
213
3
500
465
4
50
694
5
740
403
6
30
782
7
10
769
8
360
561
9
150
692
10
930
361
11
620
385
12
65
723

 

───よし、このデータを分析すれば、何かわかるかもしれない。コーンも手伝って。

データを分析しよう

次の手順で、分析してみましょう。

1. 表のデータをExcelに入力する

→確認しよう

2. 散布図を描く

→確認しよう

散布図からわかること

───あれ、前の散布図とは違って、右下がりになっている。

「どれどれ、本当だ。ということは、距離が離れれば離れるほど、平均客数は減るということだね」

───そうだ。「負の相関」なんだ。店長、このお店は駅からどれくらいの距離にありますか?

「このお店は駅から250メートルだよ、アイ子ちゃん」

───そうすると、この散布図から予測すると、平均客数は、これぐらいになると思いますよ。

あなたの予測客数は何人ですか? →確認しよう

(C) 2003 KogoLab