翌日のこと……
「困った、困った」
───店長、どうしたんですか?
「アイ子ちゃん、昨日の散布図で、客数の予想ができると思ったんだけどね。あれは、そのお店でのデータだから、この店にそのまま当てはまるとは限らないんじゃないかと思うんだよ」
───なるほど、お店の規模が違えば、客数も違いますからね。お店の規模についてのデータはないんですか?
「ああ、そうか。お店の規模は、人通りの多さで決まるんだよ。で、人通りの多さは、最寄りの駅からどれくらい近いかによって決まるんだ。そういわれてみれば、こんなデータをもらっていたよ」
表 店舗別8月の平均客数データ(12店舗)
店舗 |
駅からの距離(m) |
平均客数 |
1 |
10 |
795 |
2 |
1200 |
213 |
3 |
500 |
465 |
4 |
50 |
694 |
5 |
740 |
403 |
6 |
30 |
782 |
7 |
10 |
769 |
8 |
360 |
561 |
9 |
150 |
692 |
10 |
930 |
361 |
11 |
620 |
385 |
12 |
65 |
723 |
───よし、このデータを分析すれば、何かわかるかもしれない。コーンも手伝って。
次の手順で、分析してみましょう。
1. 表のデータをExcelに入力する
2. 散布図を描く
───あれ、前の散布図とは違って、右下がりになっている。
「どれどれ、本当だ。ということは、距離が離れれば離れるほど、平均客数は減るということだね」
───そうだ。「負の相関」なんだ。店長、このお店は駅からどれくらいの距離にありますか?
「このお店は駅から250メートルだよ、アイ子ちゃん」
───そうすると、この散布図から予測すると、平均客数は、これぐらいになると思いますよ。
あなたの予測客数は何人ですか? →確認しよう
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