2.5 (応用編)相関の強さ

「なるほど、そんなわけで、相関係数は、-1から1の間に収まるのだね。でも……」

───でも… 何ですか、店長。

「0.2よりは0.8の方が、相関が強いというのはわかるけど、どれくらいの数値なら強いとか弱いとかいえるのだろうね?」

───そういえば、そうですね。

「たとえば、この前使った、駅からの距離と平均客数のデータだと、どれくらいの相関係数になるのだろう? そして、それはどれぐらい強いんだろう?」

店舗
駅からの距離(m)
平均客数
1
10
795
2
1200
213
3
500
465
4
50
694
5
740
403
6
30
782
7
10
769
8
360
561
9
150
692
10
930
361
11
620
385
12
65
723

 

───じゃあ、まず、このデータを使って相関係数を求めてみよう。コーン、手伝って!

相関係数を求めよう

次の手順で、相関係数を求めよう。

1. 1章で作成したデータファイルを開く

2. X, Yの平均・標準偏差を計算する。

3. X, Yの偏差を計算する。

4. 偏差の積を計算する。

5. 偏差積の平均を計算する。

6. 偏差積の平均を、X, Yの標準偏差で割って、相関係数を求める。

→確認しよう

相関の強さ

───約マイナス0.98。最小で、マイナス1ですから、非常に強い負の相関ですね。三ヶ島先輩。

「そう、強い負の相関だね。相関係数をコトバで形容するときは、慣例で次のような言い回しが使われているよ」

±0.7〜±1
強い相関がある
±0.4〜±0.7
中程度の相関がある
±0.2〜±0.4
弱い相関がある
±0〜±0.2
ほとんど相関がない

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