「お客の数をうまく予測することが、バイトを手配するためには必要だな」
───以前、お客の数は、その日の最高気温と相関が強いといってませんでしたか?
「おお、そうだ。天気予報でその日の最高気温が予測できれば、それにしたがってお客の数も予測できるぞ」
───そういうことですね。
「アイ子ちゃん、ここに去年の夏のデータがある。土日は除いた平日のデータだ」
データ番号 |
最高気温 |
客数 |
1 |
33 |
382 |
2 |
33 |
324 |
3 |
34 |
338 |
4 |
34 |
317 |
5 |
35 |
341 |
6 |
35 |
360 |
7 |
34 |
339 |
8 |
32 |
329 |
9 |
28 |
218 |
10 |
35 |
402 |
11 |
33 |
342 |
12 |
28 |
205 |
13 |
32 |
368 |
14 |
25 |
196 |
15 |
28 |
304 |
16 |
30 |
294 |
17 |
29 |
275 |
18 |
32 |
336 |
19 |
34 |
384 |
20 |
35 |
368 |
───はい、散布図ですね。
さすが。
───ちょちょいのちょいです。
───はい、できましたよ。散布図です。
「うーん、確かに右上がりの散布図だけど……なんかぼんやりしているな」
───店長、それはしかたないですよ。データに分散があるのですから。
「こう、なんというか、すぱーっと線でも引いてくれないかな。この線をみれば、予測客数が一発でわかります、みたいな線。そうだなこんな線」
───確かにそんな線が引ければ、予測人数も計算しやすいわね。でも、かといって、目分量で引くわけにもいかないし…… どうしたらいいのかな?
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