4.1 散布図に線を引く

「お客の数をうまく予測することが、バイトを手配するためには必要だな」

───以前、お客の数は、その日の最高気温と相関が強いといってませんでしたか?

「おお、そうだ。天気予報でその日の最高気温が予測できれば、それにしたがってお客の数も予測できるぞ」

───そういうことですね。

「アイ子ちゃん、ここに去年の夏のデータがある。土日は除いた平日のデータだ」

 

データ番号
最高気温
客数
1
33
382
2
33
324
3
34
338
4
34
317
5
35
341
6
35
360
7
34
339
8
32
329
9
28
218
10
35
402
11
33
342
12
28
205
13
32
368
14
25
196
15
28
304
16
30
294
17
29
275
18
32
336
19
34
384
20
35
368

 

───はい、散布図ですね。

さすが。

───ちょちょいのちょいです。

───はい、できましたよ。散布図です。

「うーん、確かに右上がりの散布図だけど……なんかぼんやりしているな」

───店長、それはしかたないですよ。データに分散があるのですから。

「こう、なんというか、すぱーっと線でも引いてくれないかな。この線をみれば、予測客数が一発でわかります、みたいな線。そうだなこんな線」

───確かにそんな線が引ければ、予測人数も計算しやすいわね。でも、かといって、目分量で引くわけにもいかないし…… どうしたらいいのかな?

(C) 2003 KogoLab