大・団・円

後日談。

後期の授業も終わった2月のある日。4年生の卒論発表会がありました。発表会が終わって、つっちーは卒論抄録集を握りしめて大興奮です。


「卒論をワープロで書くだけじゃなくて、データの処理もグラフもプレゼンテーションも全部コンピューターでやるんだなぁ。先輩達かっこよかったー。私もああなれるようにがんばろう。やっぱり情報処理の授業取っておいてよかったよ」
「それ、おれがいっちばん最初に言ったぞ」
「そういえばそうだった・・・って、またどこから来たんですか? 最近唐突ですねぇ。絵にも描かれてないじゃないですか」
「そういうことを言うなって〜」

つっちーも先輩達のように卒論が書けるでしょうか? これからどんなふうにがんばっていくのでしょうか? 楽しみですね。


ここまでで、あなたは電子メールの使い方、WWWの利用の仕方、クラリスワークスでのワープロ書類、グラフィックス書類、表計算書類の作り方を学んできました。

これらのことはマックとネットワークを自分の勉強や研究に活かしていく基本中の基本技能です。 これから先は、あなた自身の必要に応じてさらに高度な使い方を身につけていって下さい。

そのためのいくつかのアドバイスをしたいと思います。

マニュアルを読もう

パソコンやソフトには必ずマニュアルやユーザーズガイドがついてきます。 こうした説明書ははじめは取っつきにくいのですが、パソコンの使い方がだいたいわかってきた、今こそ読むべきです。

マニュアルにはすべてのことが書かれています。 ひととおりできるようになったといっても、もっと便利で簡単な方法があるかもしれません。 ひとりよがりの方法で満足しているかもしれません。 そのためにも一度はマニュアルを読んでみましょう。

マニュアルは確かに読みにくいのですが、一度これを読みこなす習慣ができてしまえば、パソコンやソフトを「独学で」学んでいくことができます。 そしてそれを他の人に教えることもできるでしょう。  それはあなたにとってすばらしい技能のひとつになるでしょう。

たかがパソコンされどパソコン

パソコンやネットワークはとても面白いものなので、一度ハマると抜け出せなくなってしまいます。 それはそれでいいでしょう。 一度とことんまでハマってみると、次の段階でもっと大切なことがあることに気がつくでしょう。

一方、パソコンなんか単なる機械であって、そんなのにハマるのはばかげている、というシニカルな見方も私は支持しません。 今や、ひと一人で何ができるという時代ではないのです。 メールを使って当たり前にコミュニケーションできること、簡潔に整理された書類を作り、プレゼンテーションして、そして共同作業をしていけるような能力が求められているのです。

パソコンとネットワークとあなたの柔軟な頭を使って、どうかすばらしい仕事をして下さい。

それではまたどこかで会いましょう。 Happy computing!


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