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<説明・実習編>

データをまとめて管理する配列


まずは、同種のデータをまとめて管理する配列の役割と宣言方法について学びましょう。

<配列の役割>

たとえば、6章で学んだお店の売り上げデータも、同じ種類のデータが複数あると考えられるので、配列を利用すると非常に便利です。

たとえば、1週間分(7日分)の売り上げデータを入れる配列は、
int uriage[7];
のように宣言します。

これにより、uriage[0]、uriage[1]、uriage[2]、uriage[3]、uriage[4]、uriage[5]、uriage[6]という7個分の変数(これらを配列要素という)が用意されます。つまり、たったint uriage[7];という言葉だけで、一気に7個分もの容器(データを入れるための容器)が用意されることになるのです。

この箱は、uriageという配列名[ ]で囲まれた配列番号(これを添字という)で管理されています。(配列番号は必ず0から始まります。たとえば、int a[10];と宣言された配列は、a[0]〜a[9]までの10個が用意されるのであって、a[10]という配列要素は確保されません。)

つまり、uriage[0]は0番目の箱、uriage[6]は6番目の箱ということになります。

また、i番目の箱はa[i]と書けます。このように[]内にiなどの変数が書けることが配列の最大の特徴であり、利点です。たとえば、変数iを利用して

for(i=0;i<7;i++)
 uriage[i]=i;

とすれば、配列uriage[]には、iの値が0〜6まで変化する間に、uriage[0]=0,uriage[1]=1,uriage[2]=2,・・・uriage[5]=5,uriage[6]=6というように中身を入れることも可能です。 

 

<配列の宣言>

また、配列の宣言の決まりは次のようになっています。

 型(intなど) 配列名(uriageなど) [要素の数] ;

 型(intなど) 配列名(uriageなど) [要素の数] [要素の数];

ここで、[ ]が1つのものを一次元配列、[ ]が2つのものを二次元配列と呼びます。

例を挙げると、ある弁当の7日分の売り上げ個数データだけなら一次元配列、5種類の弁当のそれぞれ7日分の売り上げ個数データを扱うなら二次元配列を使うことになります。詳しくは、これから説明します。

一次元配列の例

ほんのり弁当

12

10

13

14

11

9

8

二次元配列の例

ほんのり弁当

12

10

13

14

11

9

8

まったり弁当

9

11

8

12

14

7

9

お気楽弁当

12

8

15

10

8

11

12

やわらか弁当

15

11

9

7

10

6

8

ゴージャス弁当

6

8

6

8

9

16

15

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