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<説明・実習編>

並び替え(整列)


 

<並び替え(整列)とは?>

「身長順に並ぶ」あるいは「売り上げ個数順に並べる」というのは、整列処理です。並び替え(整列)とは、ある基準に沿った順序で並び替える処理のことをいいます。また、整列はソートとも言います。

 

<並び替える基準が必要>

並び替えるためには、並び替える基準が必要です。例えば、身長順の場合には「身長」、売り上げ個数順の場合には、「売り上げ個数」が基準となっています。この基準のことをキーと言います。(ソートキー、整列キーとも言う。)

 

<並べる順序>

整列処理にはキーが必要ですが、どういう順に並べるかということ(並べる順序)も必要です。

例えば、身長の例の場合、低い順と高い順の2通りの整列が考えられます。

低い順とは、小さい方から大きい方に並び替えることで「昇順に整列(ソート)」と言います。
高い順とは、大きい方から小さい方に並び替えることで「降順に整列(ソート)」と言います。

 

<整列の種類>

コンピュータで整列処理を行う方法はいろいろあります。次にその種類を挙げます。
整列方法
具体的な方法

基本選択法(最小値選択法)

全体の中から最小のデータを選び出し、それを1番目に移す。次に、残りの中から次に最小のデータを選び出し、2番目に移し、この作業を最後まで繰り返す方法。

基本交換法(バブルソート)

となり同士のデータを比較し、大小関係が逆ならば交換していく方法。

基本挿入法

すでに整列済みのデータにまだ並んでいないデータを挿入していく方法。

改良選択法(ヒープソート)

基本選択法の改良版。

改良交換法(シェーカソート)

基本交換法の改良版。

改良挿入法(シェルソート)

基本挿入法の改良版。

再帰法(クイックソート)

ある値を基準にして、その基準値よりも小さいグループと大きいグループに分け、小さいグループと大きいグループの間に基準値を入れる。その後、小さいグループ、大きいグループのそれぞれで、さらにグループの中の基準値を新たに決めて、同じ処理を分割して繰り返していく方法。

これらの整列処理の中でも代表的な整列は、基本選択法(最小値選択法)、基本交換法(バブルソート)、基本挿入法、再帰法(クイックソート)です。

では、これらの整列方法のうち、比較的簡単に作成できる基本選択法(最小値選択法)を取り挙げて説明していきます。

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