2.1
実態を問う問い
「どうなっているか?」---実態を問う問い
- 中学生の塾通いはどうなってるのか?
- 理系と文系で書くことに対する意識はどうなっているか?
というように「○○はどうなっているか?」という形の問いがひとつめの形式としてあるんだ。これを実態を問う問いと言うよ。
この問いに対する解答は「○○はこうなっている」ということが期待されているんだ。つまり、中学生の塾通いは、どのくらいの割合なのか、平均週何回なのか、平均何時間なのか、費用はどれくらいなのかを調べて書いていくんだよ。
こうしたデータは中学生の生活や勉強の問題を考える上で重要な手がかりを与えてくれるよね。でもね、実態を問う形式の問いにはちょっと調べればすぐに答えがわかるものがあるんだ。答え探しをして、いったん答えがわかってしまうとそれ以上に考えることを誘発しなくなってしまうんだ。「どうなっているか」を問うことは考えるためのデータを探す第一歩としてはいいんだけれど、答えが出ればそこで止まってしまう問いというのがちょっと困るところなんだけどね。
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