1.1 最高気温と客数の関係

「やあやあ、きみが新しいバイトの人だね」

───はい、アイ子といいます。よろしくお願いします

「こちらこそ、よろしくね」

実は、この店長、数字が苦手なのです。

「アイ子ちゃん、さっそくで悪いんだけど。パソコンできるよね?」

───え? まあ、操作するくらいならできますよ。でも、販売のバイトだと聞いたんですけど。

「もちろん販売もやってもらうんだけど、ちょっとだけ私の仕事も手伝ってくれないかな」

───は、はい。

すると、店長はこんなことをお願いしてきました。

「この店は3日後にオープンを控えているんだ。いったい、どれくらいの数のお客さんが来るのか。心配で、心配で。たくさん来すぎて、店があふれたらどうしようとか、バイトはあと何人くらい必要なのか、とか」

───だいたい、これくらいのお客が来るだろうというデータはないんですか?

「そう、それだよ。あるんだよ、うちはチェーン店だから、同じような規模のお店のデータをもらってきたのさ。これだ」

表 別のチェーン店の8月の客数データ(14日分)

日付
最高気温
客数
1
29
312
2
30
348
3
29
284
4
32
369
5
33
420
6
32
536
7
34
652
8
27
275
9
28
294
10
32
368
11
34
451
12
32
405
13
30
458
14
28
422

 

「これを元にして、お客の数を予想してくれないかな」

───うーん、なるほど。ちょうど大学でExcelを習っているところだし、ちょっとやってみようかな」

「ありがと〜、アイ子ちゃん。助かるよ〜」

Excelにデータを入れよう

1. Excelを起動する

まず、Excelを起動します。すると、まだ記入されていないシートが表示されます。

2. 見出し行を入力する

1行目に、見出しを入力します。この図では、セル(ひとマス)の背景を灰色に、また右詰で指定していますが、これは必須ではありません。

でも、背景を変えたりすると、表が見やすくなりますので、できる人はチャレンジしてみましょう。

A1からC1をドラッグして、選択してから、「書式」メニューを開いて、「セル…」を選ぶと、小ウィンドウが開きます。この中でいろいろな設定ができます。背景を変えるには、この中から「パターン」を選びます。

3. データを入力する

続けて、2行目からデータの数値を入力していきます。このとき、最初に範囲を指定しておくとリターンキーを押すだけで次のセルに進みますので、便利です。範囲を指定するには、最初のセル(ここではA2)から最後のセル(ここではC15)にドラッグするだけでOKです。

なお、数字は全角ではなく半角でいれるようにしてください。そうでないと、計算できないことがあります。半角数字で入力すると、自動的に右詰になります。

4. 保存する

データの入力が終わったら、ファイルを保存します。「ファイル」メニューから「保存」を選びます。ここでは、ファイル名を「客数データ.xls」としましょう。

5. Excelを終了する

Excelを終了します。

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