辛口クリスピーチキンは大好評で、あなたの分析が功を奏したようです。
「辛口、ってのがうけてるみたいなんだよ、それに、モグモグもパクパクもチキンには力を入れてないみたいだからね」
あなたが、ちらっと厨房のなかを覗くと、店員さんたちがハンバーガーとポテトを試食していました。
「今、食事なんですか?」
「いや、あれはね、新しいセット商品の試食してるんだ。辛いのがうけたから、ピリ辛バーガーとピリ辛ポテトのセットを売り出そうっていう案が出てね。」
どうやら、ワクワクでは「ピリ辛セット」を売り出したいみたいです。
「ピリ辛セットかぁ・・・でも『辛い×辛い』でいいんですか?辛いのがうけたからといって、単純にそうするのは安易のような気がするけど・・・」
あなたは、セットの組み合わせを検討するために、チキンのときと同じように、街の人60人に、それぞれの組み合わせセットに100点満点で点数をつけてもらいました。
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80 | 85 | 60 | 55 |
85 | 65 | 70 | 65 |
75 | 80 | 80 | 50 |
70 | 75 | 75 | 70 |
75 | 85 | 65 | 50 |
60 | 65 | 60 | 65 |
70 | 75 | 70 | 75 |
75 | 60 | 75 | 65 |
85 | 80 | 80 | 75 |
70 | 70 | 65 | 65 |
75 | 75 | 65 | 70 |
85 | 80 | 75 | 55 |
75 | 65 | 70 | 65 |
85 | 85 | 85 | 70 |
90 | 75 | 60 | 65 |
それぞれの平均点と標準偏差を計算してください。
平均と標準偏差は次のようになります。
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15 | 15 | 15 | 15 |
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77.00 | 74.67 | 70.33 | 64.00 |
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7.70 | 7.85 | 7.63 | 7.79 |
それでは、ズレ(平方和)をExcelで計算していきましょう。
全体のズレ = 要因1によるズレ + 要因2によるズレ + 交互作用によるズレ + 残りのズレ(残差)
分散分析表を作ってください。
要因 |
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要因1 |
1126.67 |
1 |
1126.67 |
17.54 |
要因2 |
281.67 |
1 |
281.67 |
4.39 |
交互作用 |
60.00 |
1 |
60.00 |
0.93 |
残差 |
3596.67 |
56 |
64.23 |
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全体 |
59 |
Fがでたので、それぞれのFが有意かどうかをみて、分かったことを書いてください。
要因1:自由度は1と56、F=17.54。これは1%水準で有意
要因2:自由度は1と56、F=4.39。これは5%水準で有意
交互作用:自由度は1と56、F=0.93。これは有意ではない
交互作用のグラフをかいてみるとこうなります。
分散分析の結果、要因1、要因2の主効果に有意差が見られ、交互作用には有意差が見られませんでした。
この分散分析の結果と、平均値のグラフを読みとると、ポテトもハンバーガーもセットの組み合わせによる影響がなく、それぞれの「ピリ辛」が高い評価を得たということがわかります。したがって、ピリ辛ポテトにピリ辛バーガーの組み合わせが最も高い評価を得ました。
「よし、ピリ辛セットでいくぞ!」