2.3
未来の自分への贈り物

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達人:「また、おぬしらの書いた日記は未来の自分への贈り物にもなるんじゃよ。」

嫌くん:「?それはどういうことですか?」

達人:「自分の書いた日記は未来の自分も読むことがあるじゃろう?例えば、たまたま掃除をしていたら押し入れの奥から昔書いていた日記帳が出てきたという経験がないじゃろうか。そこで大切なのは、その日記帳が自分にとってプラスになるものかどうかという点なんじゃよ。ページを開いて毎日毎日の分がその時に感じた愚痴や悪口だけで埋まっている日記と、自分がその時に考えたことや自分なりの意見でまとめてある日記と、発見して嬉しいのはどっちじゃろうか。もちろんたいていの人は後者と答えるじゃろう。後者の日記だと、あとで読み返したときに『あの時はこうしていたのか、じゃあ今度はこうしてみよう』と、何らかの形で役に立つときが来るかもしれない。ただの愚痴書きノートは何も生みださない。貴重な贈り物ノートになるか、ただの愚痴書きノートになるかは、おねしら自身の日記の書き方によって決まってくるのじゃよ。」

好子ちゃん:「そうよねぇ。愚痴書きノートを発見したときはきっと辛いだろうな。わたしだったら見なかった方が良かったかもって思っちゃう。」


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