3.2
毎日の出来事じゃなくてもいい

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好子ちゃん:「達人、日付を書きましたよ。」

嫌くん:「そう、ここからが問題なんだよな。何を書けばいいのかわからなくていつも困るんだよなぁ〜。」

達人:「まぁ、そんなに焦りなさんな。」

達人:「では手始めに、ちょっと小学生の時に書いていた日記を思い出してみてほしい。どんなのがあったかのう?」

好子ちゃん:「え〜っと、例えば、『○月×日 今日は友達のサリーちゃんと一緒にプールに行った。おもしろかった』みたいな感じかな。」

嫌くん:「『○月□日 今日はおかあさんとお父さんと一緒に花火を見に行った。とてもきれいだった』まぁ、こんなもんでしょ。」

 

達人:「そうじゃな。このように、その日の出来事について書いておったな。じゃがな、その 日の出来事を日記に書いていると、何もなかった普通の日に書く ことがなくなってしまうじゃろ。しかも、私たちの人生は何も起こらな かった普通の日の方が圧倒的に多いのである。このように取り立 てて書くことがなかった日には日記を書くことができなくなり、 日記がとびとびになってしまって、日記を書くのが面倒くさく なってしまう。だから、必ずしもその日にあった出来事について かかなくてもよいんじゃ。じゃが、面白い出来事がないからといって日記は書けないものではなく、むしろそんな普通の日こそ日記を書 くのによい日なんじゃ。それはなぜかを次に説明してしんぜよう。」


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