アイ子ちゃんがバイトをしている「21アイスクリーム」では、順調にお客がつき始めました。周辺の若い人たちには、おいしいと評判になっているようです。
そんなある日、店長が段ボール箱を抱えてやってきました。
「アイ子ちゃ〜ん」
───はい、何でしょうか、店長。わあ、すごい量ですね。
「そうなんだよ。これは、お客様アンケートなんだ。500枚以上あるんだ」
───も、もしかして……
「そう。もしかしてが当たっているかもよ」
───私、用事を思い出したんで、今日はこれで失礼させていただきます。
「まあまあ、アイ子ちゃん。そんなこといわずに。残業代、はずむからさ」
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