21種類のアイスクリームをうまく分類して、新メニューのためのヒントを得ようとしている店長です。
「なるほど、相関行列をよく検討すればアイスクリームの分類ができるんだね」
───そうなんです、店長。たとえば、マカダミアナッツとウォールナッツとアーモンドのアイスクリームはお互いに相関係数が高いですから、ひとつのグループとして考えることができますね。「ナッツ系」というような名前がつけられますね。
「アンケートに答えた人にしてみれば、それぞれの種類のアイスクリームの好き嫌いを答えているに過ぎないんだけど、そういうアンケートをたくさん集めて分析すれば、自然にアイスクリーム全体の構造がわかってくるというわけだ」
───そういうことになりますね。うーん、統計学ってすごいですね。
「でも、相関行列が大きくなると、相関係数を見るだけでも大変だよね。それに、相関係数がゼロに近いものについては、なにも言えない」
───そうですね。
「21種類のアイスクリームが、地図のように配置できたら全体像がよくわかると思うんだけど、そういうことはできないの?」
───地図ですか? うーん……
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